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玉露と、抹茶の原料となるてん茶。

どちらも日本の文化や日本らしさを象徴するようなお茶。でも実は、玉露もてん茶も、同じお茶の木から作られています。栽培や製茶の方法が異なるものの、どちらのお茶も「被覆」といって、太陽の光を遮って育てた新芽から作られます。5月頃になると黒い幕で覆われた茶園をご覧になったことがある方は多いと思います。あの黒い幕の中で、玉露やてん茶は生まれます。中丹地域では玉露やてん茶といった高級茶が、どちらも生産されているのです。

【高級茶ができるまでPOINT① 暗闇で二十日間以上】

お茶の旨み成分であるテアニンが、日光の影響を受けて渋み成分であるカテキンに変化するのを、遮光によって抑制する栽培方法です。じっくりと20日間以上かけて、旨みが多く渋味が少ないお茶の芽を育てます。

 

【高級茶ができるまでPOINT② やわらかい芽を摘む】

お茶の芽が最大限に力を発揮するには、適期摘採(一番良い時期に収穫すること)が一番大切です。茶農家が1年間丹精込めて育てあげたお茶はやわらかい芽のうちに収穫されます。

 

【高級茶ができるまでPOINT③ 玉露、てん茶へ】

収穫されたお茶の芽は速やかに茶工場で製茶されます。玉露は、「蒸す→揉む→乾燥する」といった工程を、てん茶は「蒸す→(揉まずに)炉であぶって乾燥する」といった工程を経て、皆様に喜ばれる高級茶に生まれ変わります。

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